あなたの褒め言葉が響かない理由
「お客様との雑談が盛り上がらない...」「良かれと思って褒めているのに、気まずい空気が流れる...」こんな悩みはありませんか?
褒め言葉は信頼関係構築の強力な武器になるはず。しかし使い方を間違えると、相手の心のシャッターを閉ざしてしまうことも。
この記事では、相手の心に響く"褒めツボ"を見抜き、強固な信頼関係を築くための極意をご紹介します。
褒め言葉が空振りする根本原因
思い込みの罠
「自分が言われて嬉しいこと = 相手も嬉しいはずだ」という無意識の思い込みが、褒め言葉を的外れにする最大の原因です。
価値観の違い
何に価値を感じ、何を「嬉しい」と思うかの基準は、人それぞれ全く違います。自分軸ではなく相手軸で考えることが重要です。
相手軸の思考
「目の前のこの相手が、今のこの状況で、どの部分を評価されたら本当に心から喜ぶのか」と徹底して考えることが必要です。
例えば、初めて訪問したお客様のオフィスを「素晴らしいオフィスですね!」と褒めても、「はあ、まあ...でも、ただの借り物ですから」と素っ気ない返事が返ってくることがあります。これは褒めるポイントがズレているからなのです。
人が本当に褒められたい3つのポイント
努力を褒める
成果に至るまでのプロセス、費やした時間や労力に焦点を当てた褒め方です。「あんなに毎日遅くまで残って準備していましたよね。あのコツコツとした積み重ねが素晴らしい!」
才能を褒める
その人がもともと持っている能力や資質、センスに注目した褒め方です。「あのお客様の心を一瞬で掴むコミュニケーション能力は唯一無二の才能ですね!」
考え方(マインド)を褒める
その人の根底にある信念や哲学、生き方に光を当てた褒め方です。「周りから無理だと言われても、一切ブレずに自分を信じて挑戦し続けた姿勢が素晴らしい!」
相手の"褒めツボ"がどこにあるかを見誤ると、せっかくの褒め言葉が逆効果になりかねません。例えば、血の滲むような「努力」を重ねてきた人に「才能があった」と言えば、その苦労を無視されたと感じさせてしまうことも。
相手の"褒めツボ"を見抜く魔法の質問
相手が本当に褒めてほしいポイントを確実に見抜くための「魔法の質問」があります。
「〇〇さん、今回の素晴らしいご成功、本当におめでとうございます。もし、〇〇さんと同じように成功したいと願っている後輩や若手がいたとしたら、成功するために最も大切なことは何だと、アドバイスされますか?」
この質問のポイントは、「自分自身のこと」ではなく「誰かへのアドバイス」という形に視点をズラしている点です。人は「未来の誰かのために」という大義名分ができると、自分が本当に大切にしている信念や哲学を素直に語り始めます。
その答えから相手の"褒めツボ"を特定し、そのポイントに焦点を当てて具体的に褒めることで、あなたの言葉は単なるお世辞ではなく、相手の心に深く共鳴するメッセージとなります。
ぜひ今日から、あなたの職場やお客様との会話で試してみてください。そして、この記事が役立ったと思ったら、ぜひ同僚や部下にもシェアしてください!